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金足の家

金足の家、建具屋さんが来ました。
今回も前回に続いてラワンの扉。ラワンなんて!といわれそうですが、ラワンです。
個人的にはシナより好きです。あくまで私の意見。
10年ほど前の内覧会ではシナ合板の扉でも、この合板の「戸」呼ばわりされました。最近ではあまりそういう方はいませんけれど。シナ合板が社会的に認められたのでしょうか?
パンクな私(どんな私)は、あまりに社会に認められれば少し物足りない感じです。
ラワンは南洋の巨木で安価なため様々な所で使用されてきました。ほとんど価値の無い見いだせないまま。60年代から70年代の高度経済成長の頃の建築物でも盛んに使用されています。日本モダニズム建築の中でも様々な箇所に登場します。枠材、手摺、無垢の板材だったり。もちろん合板も。実は現在は丸太での輸出が禁止されている様で、全てベニアの状態での輸入です。ニューギニア政府として付加価値を高め輸出した方が課税率がいい様です。という事で、現在はラワンの無垢材の枠材、板材はとても貴重な建材となってしまいましたです。こんな事を聞けば、ラワン材の見方がちょっと変わると思います。ものの見方、感じ方はその人の知識の量で変わります。なるべく出来るだけディープなところまで行きたいものですね。設計者としては。
面材はラワンの扉ですが、大手部分(扉の小口)はタモ無垢積層材です。また、仕上げはオイルフィニッシュでオープンポア(導管が空いている)としています。新建材のラミネートの建具との違いが判りますか。

金足の家_e0148212_1518185.jpg

by ihao | 2012-11-22 15:30 | 新築 | Comments(0)

1級建築士のブログ


by IMAI HIROKZU
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