看板
2016年 10月 07日
20年近く経ってボロボロになりました。文字もほとんど認識できないレベルでもはや看板の意味をなしてません。ということで交換。
いろいろ考えて琺瑯の看板にしました。
看板のベース部分を何で造る?これも悩みました。
当初、木板を貼ってそれに取り付けようと思ってましたが、木板と基礎との連結がぐらつきそうだし、やがてまた腐ってきそう。変に控えなんかとったら野暮ったい。
人口木材で枠を組んで木板を貼り付けようとも考えたのですが、プラスチッッキーなのもなんだかなぁ
ということで、煉瓦を積む事にしました。
コンクリート基礎との幅の関係もあって赤煉瓦をコバで積みます。
依頼したには私の父上。煉瓦職人です。今は現役を退いてますがバリバリの職人でした。
五城目、福禄寿の煉瓦壁、小坂町の鉱山事務所の煉瓦壁、国鉄、羽越線トンネルの中の煉瓦アーチ壁などは父と祖父と曽祖父の仕事です。三代続いた煉瓦職人。現在の世の中で赤煉瓦積める職人はほとんどいないと思います。私はコンクリートブロックは積めますが赤煉瓦は積めませんでした。いまでもたまに依頼が来ますが体調の事もあってお断りしています。
ちなみに事務所のある場所は仁井田という住所ですが、バス停は「煉瓦場」昔煉瓦を製造していたからです。
煉瓦は積む前に水に浸します。この水加減が難しい。
基壇部を積みます。ここがずれれば全てずれていくので慎重に。
基壇部片側完成。あとは調子よくどんどん行けます。
頂部、笠木の施工。いろいろな飾り積みもありますがシンプルにしました。
琺瑯看板を取り付け完成です。煉瓦と琺瑯の組み合わせはいつの時代もしっくりきますね。
私の事務所では、時間が経っても美しいと思えるものを提案していきたいと思ってます。