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道の駅ふたつい

道の駅ふたつい
木の構造フレームが立ち上がり、ついに全体像が解るところまできた。平屋建て2800平米、845坪、住宅25棟に相当。木造にしては巨大だ。真ん中のアーチ状のホールを挟んで両側にウイングが伸びている形式。両端で100mはある。このウイング部分は平面的に少しだけ内側(アプローチ側)に向かって湾曲している。これは駐車場へ来た方達へ建物の外壁面、つまりは顔を向かせて、来場者を迎え入れるようにしたかったから、実際に正面に立って見ると、なるほどと解ってもらえると思う。設計者の意図したところが感じてもらえる部分だ。足場で内部の架構がまだよく見えない部分もあるが、この架構を組みあげているのは秋田杉、しかも集成材ではない。120ミリ幅つまり四寸の一般材の組み合わせ。構造設計は国際教養大学の図書館で有名な山田憲明さんの計算によるもの。林野庁の指針でも小中型規模の公共物件は木造で設計する様に促されているから、これから、木造化がどんどん進むだろう。鉄骨、コンクリートの建物と比較しても圧倒的に地球負荷が少なくて済んでいるので当然といえば当然。今頃やっとといった感じ、20年遅れている。今回、能代工業高校、西校統合高校のプロポーザルを木造校舎で提案したが落選。木造4階建の校舎は全国的にもまだ何処にも無いからなのか、勇気ある決断が欲しかった。
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by ihao | 2017-10-27 15:59 | 公共 | Comments(0)

1級建築士のブログ


by IMAI HIROKZU
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