改築
2020年 04月 13日
約築18年に設計した店舗付き住宅
木製の断熱ドアも塗料が劣化して剥がれ、地板までが現れてました。

この断熱ドア、2.6mくらいの高さがあります。実は1回反りました。なんとか捕捉材を使った止めました。それ以来、あまり大きな玄関ドアは作らない様にしています。 
劣化していく部分を見ていくと、形や材料の良し悪しがよくわかります。自分が設計していない、全く関係ない建物、よくある街中にあるごくごく普通の、特別デザイン的に優れていない建物でも注意して観察すると色々な事を教えてくれます。先生のようなものだと思って見ています。そこで得た知識は今の設計に確実に役立っています。劣化しにくく、また直しやすい建物は、メンテナンスに費用がかかりませんから。20年30年を見据えたデザインができるようになったのはやはりこの知識があってからこそだと思ってます。最近の私は派手さよりも、劣化に対するデザインをしっかりやりたいと思ってます。
その頃から、家族構成にも変化があり、また経年による劣化もある事から増改築したいと要望が出てからすでに5,6年が経ちいよいよ着手することに。
最近はほとんど使った事がなくなった窯業系サイディング。18年経つとこんな部分も出て来ます。原因は換気の排気。水分が冬季に凍り、表面の塗装を劣化させてました。この手のサイディングは表面の塗膜が壊れると痛みやすいものです。




by ihao
| 2020-04-13 21:47
| 増改築
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