私たちはデータの中で生きてる訳じゃない
2020年 04月 17日
新型コロナ対策にも換気は重要なようです。
そう、今日は換気についてのお話。
最近は新築を検討させてる方に、何種換気ですか?と質問されたりもします。
けっこう住宅について勉強されてる方だと感心してます。
でも殆どの方は、1種換気が良くて3種換気は低レベルでロスが多い。
こんな思考回路になっています。
確かに機器としてデータ、熱回収率など数値を追いかければ1種換気に軍配が上がります。データが良い事、つまりはランニングコストが安くなって経済的負担が少ない。住宅を解説している雑誌も、補助金を出すお役所もそう言ってます。
ほんとでしょうか?
まず、イニシャルコストは1種換気の方が高額です。続いて、1種換気には熱交換フィルターが必要です。このフィルターをこまめに掃除しないとカタログデータ値は絶対に出ません。次に、そのフィルターは汎用品ではないので、その機械が生産中止になったら数年後には廃盤、つまり入手困難になります。熱交換フィルターのない熱交換機。意味ないですね。つまり買い替えが必要になります。最初にも言いましたが、1種換気の機械の方が高額です。
私が推薦するのはこのアエレコ製3種換気。
まずはイニシャル(建築時コスト)が熱交換機より安い。単純だから。排気一方通行なので、年1回掃除で十分。排気の系統にはフィルター不要。フィンの掃除だけ。機械自体が単純なので壊れる箇所が少ない。(30年以上回しっぱなしでトラブルゼロ)それにまして、室内空気の水蒸気量を感知して排気量をコントロールする。室内空気の汚染度合いと水蒸気量は関連性があるため、水蒸気に感知した排気口の弁が開閉する仕組みを持っています。弁の開閉はナイロンテープが水蒸気で伸びたり縮んだりといたってアナログ。だから壊れない。長く使える。
ロングライフで考えると、日々の熱交換で得したコストは一回機械を買い換える事態となれば意味のない事だとわかると思います。
短期的なデータより長期的な目線で物事判断したいものですね。
by ihao
| 2020-04-17 15:43
| 新築
|
Comments(0)