マテリアル解説 その3-建築基準法
建築物は建築基準法という法律に則って計画、施工されます。建築基準法は細かくいろいろ定められていて、解読するのに難解な法律です。例えば細かな部分では階段の1段の高さに決まりがあります。住宅、小学校、高校、デパートなど、用途毎に全て基準があり、その高さ以下にしなくてはならないと決まっています。そんな決まりが建物のありとあらゆる部分あります。特に防火や耐火の基準は用途、面積、地域、素材とかなり複雑な法文となってます。よく聞くところでキッチンがガスコンロの場合は防煙たれ壁が必要。IH調理器だと防煙たれ壁不要。なんて耳にした事がある方も多いのでは。この家はコンロがガスですが防煙たれ壁がありません。法律上大丈夫でしょうか。もちろん大丈夫です。防煙たれ壁が必要なのは、2階の1階部分にキッチンがある場合などで、つまりキッチンのある階より上に居住階がある場合のみ適用となります。逆に言えば平屋建て、2階建の2階にキッチンがある場合は防煙たれ壁は不要という事になります。今回は平屋建なので、防煙たれ壁が不要となり、天窓からの光もよく届く明るいキッチンになってます。