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広面野添の家

マテリアル解説 その6 -外壁

私の設計で多い外壁は、地元の素材である秋田杉を使ったものです。木の板の外壁は腐るとか火災に弱いといったネガティブなイメージが多いのですが、適切な施工を施すことでマイナス面よりプラスの面が多くなると思っています。腐るという現象、木材には切っても切れない事項ですが、木が腐るメカニズムを把握することでコントロールできます。木を腐らせる要因は、木材という栄養、酸素、水分、温度の条件に木材腐朽菌が住み着いた時点に、腐り始めます。このなかで木材や酸素、温度は避けることができません。水分か菌のどちらかをコントロールすることで腐朽を抑えることができます。私のよく行う方法は、菌自体をコントロールする方法。外壁の表面に「ウッドロングエコ」なるものを塗布します。これはカナダの鉱物から作る強酸性の液体で、木材を酸化させます。酸性の状態で菌の繁殖は制限されるので、腐朽の条件の要の菌を断ち切ることで抑えようとする方法。ウッドロングエコ、今は粉体で現場で水で溶きますが、以前はウッドトリートメントといって別の販売ルートで液体の状態で販売もされてました。私は2004年竣工の大瀬の家で採用してますが、多分、秋田で一番早く施工してると思います。
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今回も広面野添の家で採用。ウッドトリートメントではなくウッドロングエコ。成分は同一です。
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外壁の板は微妙に幅が違いってます。均等の硬い表情ではなく、揺らぎのリズムを作るためです。このような事が街並みの表情を柔らかくしていく事に繋がると思ってます。釘はあえて鉄釘を使用。もちろんサビますが、抜け防止にもなりますし、釘頭が光って目立つ事もなくなります。現在、新築で錆びる事を容認するという考えかた。文字は違いますが詫び寂びに繋がる世界感だと思ってます。もちろん全ての方が許容できるものではない世界観ですので、悪しからず。
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by ihao | 2020-05-04 22:44 | 新築 | Comments(0)

1級建築士のブログ


by IMAI HIROKZU
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