岩城勝手の家の見どころ
最近の住宅建築では、現場で(作業場含む)部材加工する事は現実としてめっきり少なくなってます。出入口の枠、建具の溝、仕上げの止まりなど本当はその箇所で最適な納まり(取り付け方)があるはずなのに、メーカーの建材ドアやら枠などを使用する事が横行して、それがいつの間にか普通の仕事となりました。そんなことをしているより簡単に取り付けられる既製品のほうが手数(手間=金額)かからなく安く仕上がるからだと思います。本当にそんな作り方で良いのでしょうか?長年住んでいれば建て具も壊れてきます。補修が必要になります。メーカーの建材のドアや枠。補修が必要になる十年後には同じ製品は多分ないと思います。それにくらべ完全な手作り、職人が素材から作ったものであれば、同じように復旧する可能性ぐんと高くなります。ひいてはメンテナンスコストの削減につながっていく事にもなりますし、地元の職人が動く事でのいろいろな効果もあります。無駄に手間をかけコストを上げることを推奨している訳ではなく、適切なコストをかける事で、見栄えも良く、メンテナンスも抑えられるという事を伝えたいと思ってます。住宅に対する私の考え方のベースでもあります。私の住宅の設計は、かっこいいからという理由だけでで採択することは無いという事をご理解いただければと思います。